本当にこだわるということは…☆フレデリック マル堂々上陸
先日ついに、フランスの香りの最高峰、フレデリック マルが正式に上陸しました。発表会に参加したのですが、忙しくてなかなかアップできず(^_^;) ちょい長めなので、香水を愛している人だけどうぞ。
名前や存在は以前から知っている人もいるでしょうし、大昔に比べたらフランスで人気のあるものだってあっという間に日本に入って来るし、そんなに驚きではないのかもしれません。が、久々にちょっと感動しました。ちなみに会場はフランス大使館。
いったいどういうブランドなのか、簡単に説明してみると……、ブランドを創設したフレデリック・マル氏、は、あの映画監督ルイ・マルの甥であり、祖父がパルファン・クリスチャン・ディオールの創設者という、アーティストや調香師が多数の家系の出身(↓今回来日してプレゼンテーションしてくれたマル氏。かなり貴重だと思います)
いつからか、大量の香水が存在しているのに、どれも、ブランドのイメージや起用されるモデルにばかり比重がかかっていて、肝心の主役であるはずの「香り」が二の次三の次になっている状況を憂い、疑問を抱いていたそうです。いわゆるブランドの香水は、発表、発売時期が決まっていてそれが優先され、調香が優先されていなかったり…。また、「すぐれた調香師と、パルファンを熱烈に愛する人の橋渡しができないか」とも考えたそう。
そこで、2000年に、「エディション ドゥ パルファム(香りの出版社)」という名前の会社と自身のブランドを創設し、本当にラグジュアリーなパルファムとはどういうものか、を身を以て示すことにしたわけです。それがフレデリック マルの香水。
何がすごいか、どこにこだわっているのか、というと、彼は調香師たちに完全に白紙委任状を渡すような形で香りを作ってもらうのです(; ゚ ロ゚)( ; ロ゚)゚Σ(゚ロ゚;) どんなに高価で稀少な材料を使いたいと言われても、どんなに時間がかかってもOKを出す、ってこと。通常、予算も期限もなく仕事をオーダーする、されるってこと、ほとんどないですよね?そのくらい調香師たちを信頼し、リスペクトしているということですよね。いかに「本物の香り」を作りたいと思っているか、がそれだけでわかります。だから彼は、パッケージにも、ブランド名とその香りの名前、さらにその香りを創った調香師の名前を入れることにしたんです。下の似顔絵がその信頼されている調香師たち。
そして、実際の香りですが、種類数がかなり多いので、個人的に気に入ったものを優先して…
↓ 「オー ドゥ マグノリア(マグノリアの水)」。マグノリアのフレッシュさを、ベルガモット、グレープフルーツ、レモンなどのシトラスノートで表現。調香師はカルロス・ベナイム氏。100ml 30,000円、50ml 21,000円、30ml 16,500円、10ml 6,000円。
↓ 「ベチベル エクストラ オーディネール(絶世のヴェチベル)」。いわゆるベチバーを通常量の3倍近くも入れたという、マニアのためといえる香り。一応メンズ用だとは思うのですが、ベチバーの香りが好きな人にはたまらないと思います。下にあるのはその香りの広告ビジュアル、素敵~~~❤。100ml 36,000円、50ml 25,200円、30ml 19,800円、10ml 7,200円。調香師はドミニク・ロピオン氏。
彼が創った「ポートレイト オブ ア レディー(とある貴婦人の肖像)」という香りも好きでした。それは、大量のローズエッセンスとパチュリ、ムスク、フランキンセンスなどが主体の香り。
↓ 「アン パッサン(通りすがりに)」。短い春をホワイトライラックで表現したという香り。調香師はオリビア・ジャコペッティさん。100ml 30,000円、50ml 21,000円、30ml 16,500円、10ml 6,000円。
どの香りもストーリーやキャラクターが浮かぶような、しっかり個性のある香りなので、店頭で試すときも一度に3つくらいまでにしないと、香りの個性にKOされると思います。でも本当にどれも身にまといたい!と感じる香りなんです。
ちなみに、香りの名前の日本語訳を、作家の平野啓一郎氏が考案したとのことで、当日はマル氏との対談が。
人と同じ香りをつけたくない、とにかく香水を熱烈に愛している、という人のみに向けた製品ではあると思いますが、そこまでではないという人も一度その世界に触れてみてほしいと思います☆
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